プレート収れん速度の法則(Otsuki, 1989)の更新

書誌事項

タイトル別名
  • Updating “the laws of convergence rate of plates” by Otsuki (1989)
  • プレートシュウレンソクド ノ ホウソク(Otsuki, 1989)ノ コウシン

この論文をさがす

抄録

<p>Otsuki(1989)による「プレート収れん速度の法則」を新たなプレート運動モデル,震波トモグラフィー,古地震学・地質学,GPS測地学などのデータに基づいて更新した.全28の沈み込み帯からスラブ先端深度が200 km以下と異常なテクトニック状況下にあるそれぞれ4つの沈み込み帯を除外して残った20の沈み込み帯は,Va=(Vo//aVs//a)-69とVt//a=69-Vs//aという単純な式に従う(単位は全てmm/yで,決定係数R2はともに0.91以上).ここで,Vaは上盤プレートの変形速度(短縮が正),Vs//aVo//aはそれぞれ下盤プレートと上盤プレートのVaに平行な速度成分(海溝に向かう方向が正),Vt//aは海溝軸の移動速度のVaに平行な成分(海側に向かう方向が正)である.これによって,「プレート収れん速度の法則」がよりしっかりと成立していることが確認された.</p>

収録刊行物

  • 地質学雑誌

    地質学雑誌 127 (9), 527-544, 2021-09-15

    一般社団法人 日本地質学会

参考文献 (109)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ