地域特性に応じた住民共働による健康づくり —豊田市の取組み—

書誌事項

タイトル別名
  • Toyota city efforts on cooperation with residents for health promotion based on the local characteristics
  • 地域特性に応じた住民共働による健康づくり : 豊田市の取組み
  • チイキ トクセイ ニ オウジタ ジュウミン キョウドウ ニ ヨル ケンコウズクリ : トヨタシ ノ トリクミ

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抄録

<p>豊田市では,中学校区ごとに健康データ等をまとめた地域診断結果を「地域健康カルテ」としてまとめ,地域の特性に応じた住民共働の健康づくり「きらきらウエルネス地域推進事業」を推進している.</p><p>この取組みは,中学校区ごとに配置された地域担当保健師が,住民との信頼関係を築きながら,各地域の健康なまちづくりを目指して,①地域診断②住民と健康課題を共有する意見交換会の実施③地域の健康づくり計画の作成④計画に基づいた事業の実施⑤評価というPDCAサイクルに基づいた取組みを行うものである.</p><p>成果としては,各種健康指標が改善したほか,住民の主体性が向上し,ソーシャルキャピタルの醸成がみられ,地域の自律的な健康づくりの取組みが増加したことが挙げられる.</p><p>本事業の意義としては,「地域健康カルテ」や「地域の健康づくり計画の作成」により,健康課題や目的,実施内容や役割分担,成果等が行政,地域の双方にわかりやすいため,住民の事業参加率が向上し,健康知識の普及や行動変容につながりやすいことである.さらに,保健師の介在なしに関係組織間での連携の促進がみられ,地域で事業に参加するのみでなく支える側に回る住民が増えるなど,生涯健康で生き生きと過ごす人々の増加が期待できる.</p>

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