粒状配合肥料から遊離する水分の発生程度評価法の開発
書誌事項
- タイトル別名
-
- Development of the method for evaluating free water level in bulk blending fertilizer
- リュウジョウ ハイゴウ ヒリョウ カラ ユウリ スル スイブン ノ ハッセイ テイド ヒョウカホウ ノ カイハツ
この論文をさがす
抄録
BB肥料の品質管理に,主に電子機器等の水漏れを検知するために用いられている水分検知紙の利用を検討した.その結果,保管試験時にBB肥料と接触させていた水分検知紙は,原料の配合条件によって変色の程度が異なることが分かった.よって,本研究で検討した方法は肥料間の反応に寄与する遊離水分を検出する方法として有効であると考えられ,新たな配合条件でBB肥料を作成する場合や,従前と異なる原産の肥料原料を使用する場合などに活用が期待できる.本研究で実施した保管試験では,尿素とDAPを用いた配合条件において特に水分検知紙の変色が顕著であったが,X線回折分析によって水分検知紙の変色領域には尿素塩化アンモニウム複塩が生成していると推定された.また,保管試験に用いる塩加を硫加に置換することで,水分検知紙の変色は抑制された.よって,本試験においては尿素塩化アンモニウム複塩の生成による吸湿性の増加が,肥料原料からの水分の遊離に影響していることが示唆された.
収録刊行物
-
- 日本土壌肥料学雑誌
-
日本土壌肥料学雑誌 92 (6), 465-470, 2021-12-05
一般社団法人 日本土壌肥料学会
- Tweet
キーワード
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390290404577804672
-
- NII論文ID
- 130008129986
-
- NII書誌ID
- AN00195767
-
- ISSN
- 24240583
- 00290610
-
- NDL書誌ID
- 031868812
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- IRDB
- NDL
- CiNii Articles