吹雪時の平均視程と瞬間視程の関係

  • 松澤 勝
    国立研究開発法人土木研究所寒地土木研究所 寒地道路研究グループ
  • 大宮 哲
    国立研究開発法人土木研究所寒地土木研究所 寒地道路研究グループ

書誌事項

タイトル別名
  • The relation between instantaneous visibility and average visibility during blowing snow
  • フブキジ ノ ヘイキン シテイ ト シュンカン シテイ ノ カンケイ

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説明

著者らは,インターネットで吹雪視程予測の情報提供を行っている.このシステムでは気象庁から配信される毎時の風速,気温,降水強度を基に1 時間ごとの平均的な視程値を推定する.しかし吹雪の時間変動は激しいため,平均的な視程と瞬間的な視程との間の差異は大きい.従って,ドライバーが交通行動の判断を行う上で,この差異に関する知見は重要である.そこで,本研究では,平均的な視程と瞬間視程との関係を調べた.まず,SPC(Snow Particle Counter)を用いて飛雪流量の計測を行い,これらの値を松沢・竹内(2002)の関係式を用いて視程に換算した.そのデータを用いて,時間平均視程Vhと瞬間視程Vi との関係を分析した結果,瞬間視程の最大値は時間平均視程Vhの約30倍,最小値は約0.2 倍という結果が得られた.また,瞬間視程Viを対数変換したlogViの標準偏差σと時間平均値の比を視程変動率Fと定義すると,F=12〜15% という結果が得られた.

収録刊行物

  • 雪氷

    雪氷 83 (3), 299-305, 2021

    公益社団法人 日本雪氷学会

被引用文献 (1)*注記

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参考文献 (3)*注記

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