クライオ生検による生検痕についての病理組織学的検討
書誌事項
- タイトル別名
-
- A Pathological Examination of New Lung Opacities After a Cryobiopsy
この論文をさがす
抄録
<p>背景.近年,経気管支生検(transbronchial biopsy:TBB)においてクライオ生検の有用性が報告されている.クライオ生検では,鉗子生検と比較して大型の検体を採取できるが,生検痕を残す可能性が懸念される.クライオ生検の生検痕についての報告は少ない.症例.クライオ生検後に外科切除を施行した肺癌症例のうち,2例において標本上,結節を認めた.病理組織学的には,結節はどちらも壊死を伴う肉芽組織であり,循環障害性変化であったが,1例は出血,もう1例は貧血性梗塞の所見を示した.2例の結節はクライオ生検の生検痕の可能性が示唆された.結論.クライオ生検後の外科切除標本には,生検痕として結節を認める可能性があり,肺内転移などとの鑑別を要する.これまでにクライオ生検の生検痕について病理組織学的に検討した報告例は少なく,さらなる症例の集積が望まれる.</p>
収録刊行物
-
- 気管支学
-
気管支学 43 (6), 653-657, 2021-11-25
特定非営利活動法人 日本呼吸器内視鏡学会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390290415638177920
-
- NII論文ID
- 130008130289
-
- ISSN
- 21860149
- 02872137
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- CiNii Articles
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可