フルオロナビゲーションを用いた腰椎経皮的椎弓根スクリューの精度と安全性に関する検討
書誌事項
- タイトル別名
-
- Accuracy and safety of fluoro-navigation assisted percutaneous pedicle screw procedure in lumbar spine
この論文をさがす
抄録
<p>はじめに:経皮的椎弓根スクリュー(percutaneous pedicle screw:PPS)は低侵襲脊椎固定術において標準的手技となった.今回我々はフルオロナビゲーション(以下ナビ)と従来の透視下手技の精度と透視時間を比較検討したので報告する.</p><p>対象と方法:透視群:2017年1月~2018年12月,術者Yが挿入した透視下PPS(30例144本).ナビ群:同時期の術者Yか術者Sが挿入したナビ下PPS(36例168本).両群間においてPPS逸脱,透視時間などを調査し統計学的解析を交え評価した.</p><p>結果:PPS逸脱(Grade2以上):透視群3.5%,ナビ群6.0%で両群間に有意差はなかった.両群ともにPPS逸脱による神経障害を来した症例やPPS入替を要した症例はなかった.透視時間(1椎体あたり):透視群32.5秒,ナビ群19.7秒でナビ群が有意に短かった.</p><p>結語:PPS精度はナビを用いても100%正確ではなかった.ナビを過信せず,そのピットフォールを理解した上で手技に習熟することが重要であると考えられた.透視時間はナビ群で短縮化が図れた.ナビ支援PPSにより精度と安全性が向上し,かつ被曝量減少を図れる可能性が示唆された.</p>
収録刊行物
-
- Journal of Spine Research
-
Journal of Spine Research 12 (12), 1377-1383, 2021-12-20
一般社団法人 日本脊椎脊髄病学会
- Tweet
キーワード
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390290473083629184
-
- NII論文ID
- 130008131370
-
- ISSN
- 24351563
- 18847137
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- CiNii Articles
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可