数学教師を目指す大学生に対する確率統計問題における文脈使用に関する実態調査

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書誌事項

タイトル別名
  • A Survey on the Use of Context in a Probabilistic and Statistical Problem for Pre-Service Mathematics Teachers
  • 火曜日生まれ問題に着目して

説明

<p>今日の高度情報化社会を生き抜く上で,確率的リテラシーの獲得が不可欠である.その1つの基礎的要素である文脈に関する研究が十分に蓄積されていないという課題意識の下,確率統計教材として意義深い火曜日生まれ問題に焦点を当てる.その意義の1つは,確率を求める際に文脈「火曜日生まれ」を使用する必要がある点である.教材を授業で扱う教師がこの意義を認識しておかなければならないため,本稿では数学教師を目指す大学生12名に本問題を解答させ,解答を類型化することによって,その実態を把握することを目的とする.結果として,正答者は存在せず,文脈「火曜日生まれ」を使用した学生は2名しかいなかった.つまり,文脈「男の子」だけでなく文脈「火曜日生まれ」という必要な文脈全てを問題解決に使用することは,数学教師を目指す大学生ですら困難であるといえる.この結果は,今後の教師教育の強化の必要性の証左になり得るといえる.</p>

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390290473084454656
  • NII論文ID
    130008131570
  • DOI
    10.14935/jssep.45.0_491
  • ISSN
    24332925
    09134476
    21863628
  • 本文言語コード
    ja
  • 資料種別
    journal article
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
    • KAKEN
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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