海洋学の10 年展望2021:極域

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タイトル別名
  • Decadal vision in oceanography 2021: Polar oceans
  • カイヨウガク ノ 10ネン テンボウ 2021 : キョクイキ

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抄録

<p>今後10年に我が国が取り組むべき極域研究について,海洋学の視点から論じた。気候変化への極域の応答とフィードバックを明らかにするための重要課題として,両極共通の重要プロセスである中緯度からの海水輸送,海氷を介した物質輸送と生物生産,沿岸域の熱輸送と物質循環の定量化に加えて,北極海では海氷減少に関連する環境変化のメカニズム,春先の急激な季節変化,南大洋では東南極での大気-海洋-海氷 氷床結合システムの理解を取り上げた。さらに,今後の極域研究の進展のため,自国の砕氷船,自律型無人潜水機の活用に加えて,研究用潜水艇,海底観測基地,沿岸観測タワーの建造と,オホーツク海とサロマ湖の海氷域研究基盤としての利用,数値モデルの改良について提案した。</p>

収録刊行物

  • 海の研究

    海の研究 30 (5), 159-178, 2021-11-15

    日本海洋学会

被引用文献 (4)*注記

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参考文献 (131)*注記

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