肝硬変合併肝性脳症に対するリファキシミンの治療成績

  • 森 奈美
    広島赤十字・原爆病院消化器内科/肝臓センター
  • 髙木 慎太郎
    広島赤十字・原爆病院消化器内科/肝臓センター

書誌事項

タイトル別名
  • Effect of rifaximin for hepatic encephalopathy in patients with liver cirrhosis
  • 臨床研究 肝硬変合併肝性脳症に対するリファキシミンの治療成績
  • リンショウ ケンキュウ カンコウヘン ガッペイ カンセイ ノウショウ ニ タイスル リファキシミン ノ チリョウ セイセキ

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抄録

<p>肝性脳症は肝硬変における重篤な合併症のひとつである.難吸収性抗菌薬であるリファキシミンは,肝性脳症に対する有効性が示されており,推奨されている.本邦では2016年に保険認可されたが,日本人における実臨床のエビデンスは少ない.そこで,昏睡度II度以上の肝硬変合併肝性脳症患者に対して合成二糖類に3か月以上リファキシミンを併用投与した28例を対象に,リファキシミンの肝性脳症に対する治療成績を検討した.治療開始時における昏睡度はII度14例,III度14例であり,治療開始後3か月目にはI度以下20例,II度7例,III度1例に改善した.治療開始後I度以下に改善した後,II度以上の顕性脳症への累積再発率は3か月25%,6か月29%,12か月46%であった.今回の検討において有害事象を認めた症例はなく,リファキシミンは安全に投与することが可能であり,過去の合成二糖類単独投与の報告と比較して同様の効果の傾向を示した.</p>

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