世界のパラスポーツ指導における指導論の特徴
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- 伊藤 雅充
- 日本体育大学
書誌事項
- タイトル別名
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- Global movements in para-sports coaching
説明
<p>国際コーチングエクセレンス評議会主催の世界コーチ会議において、パラスポーツを含む様々なスポーツ指導に関する議論が展開されている。そこでの議論は、運動実施者それぞれの文脈を踏まえ、その人の目標達成に向けて、その時の発達段階に適した支援を行っていくことが重要であるという、アスリートセンタードの概念が基盤となっている。そこには健常者や障がい者の別はない。ただ、対象者の特徴として、障害の種類や程度といった変数を考慮することが必要であるとされている。パラスポーツについては諸外国においても十分な知識が蓄積されているとは言えない。現在、EU圏内ではParaCoachEUプロジェクトが行われ、パラスポーツに関わる研究者や指導者らが協力して無償でパラスポーツ指導について学ぶことができるMOOCsの作成が進んでいる。また、国際スペシャルオリンピックス(SOI)においても、これまで指導者個人に任されていた指導に関する知恵を集積し、より高いレベルの指導者養成が可能なシステムを構築する方向で準備が進んできている。本シンポジウムでは、国際的な指導論の特徴と考えられるアスリートセンタードの概念と、ParaCoachEUやSOIなどの取り組み事例について紹介する。</p>
収録刊行物
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- 日本体育・スポーツ・健康学会予稿集
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日本体育・スポーツ・健康学会予稿集 71 (0), 33-, 2021
一般社団法人 日本体育・スポーツ・健康学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390290537434084608
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- NII論文ID
- 130008137253
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- ISSN
- 24367257
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可