行事食の認知と経験を通した現在の調理文化の調査研究—岡山県と島根県の比較—

書誌事項

タイトル別名
  • ギョウジショク ノ ニンチ ト ケイケン ヲ トオシタ ゲンザイ ノ チョウリブンカ ノ チョウサ ケンキュウ -オカヤマケン ト シマネケン ノ ヒカク-
  • Research investigation on the current cookery culture based on cognition and experience in traditional event foods —Comparison of Okayama prefecture with Shimane prefecture—
  • ギョウジショク ノ ニンチ ト ケイケン オ トオシタ ゲンザイ ノ チョウリ ブンカ ノ チョウサ ケンキュウ : オカヤマケン ト シマネケン ノ ヒカク

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抄録

日本人は、季節や人生の節目をハレの日とし、その節目には特別な趣向や思いを込めた食事を作り味わってきた。しかし最近では、核家族化などの影響から、年中行事や通過儀礼、それに伴う行事食や儀礼食が伝承されにくくなっている。本研究は、日本調理科学会において企画された「行事食・儀礼食の現状を把握し、日本の食文化を考察する」ための全国的な実態調査の一環として行われた。このうち、中国地方の地理的条件の異なる県として岡山県と島根県を比較することとした。両県の県内出身者のうち子世代(10~20歳代)、親世代(40~50歳代)を抽出し、年中行事の認知・経験の有無を比較、考察した。世代ごとに両県間の比較を行った結果、両世代における盂蘭盆の認知及び経験、子世代の上巳、端午の節句の認知では島根県が有意に高い割合を示したことから、岡山県は島根県よりも年中行事の伝承が薄れてきていることが示唆された。

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