努力とは何か? : 努力動機という観点から
書誌事項
- タイトル別名
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- What is “Effort" ? : From the Viewpoint of Effort Motive
- ドリョク トハ ナニカ ドリョク ドウキ トイウ カンテン カラ
- ドリョク トワ ナニ カ? : ドリョクドウキ ト イウ カンテン カラ
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説明
Weinerの達成動機づけ理論では、努力帰属は次回への成功を期待させ達成行動を促進する、と考えられているが、実証研究では理論に合致:しない結果も得られている。その原因の1つとして、努力には理論で定められている以上の様々に豊かな意味がある可能性が考えられる。実際、社会学的あるいは教育学的立場からは、われわれ日本人が独自の努力観を持っていることが多く指摘されている。しかしながら、それを心理学的に実証する研究は行われていない。'そこで、「何故努力するのか」という努力動機を探るため、大学生を対象として質問紙による探索的調査を行った。研究1では、自由記述で努力動機を収集し、続く研究Hでは、その努力動機を類型化し、どのような機能を持つのかについて検討した。その結果、努力には様々な形態のものがあり、これまでの達成動機研究では扱われていなかった、理由がない、外発的、自己目的的、といったものも存在することが明らかとなった。また、この形態の努力を行う者には、努力しても結果を統制することができないと思う傾向があることも示された。今後は、これらの努力動機を含む努力観が、帰属様式に与える影響を検討する必要があろう。
収録刊行物
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- 大阪大学教育学年報
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大阪大学教育学年報 6 161-172, 2001-03
大阪大学大学院人間科学研究科教育学系
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390290699189599744
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- NII論文ID
- 120004842086
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- NII書誌ID
- AN1055404X
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- DOI
- 10.18910/7894
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- HANDLE
- 11094/7894
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- NDL書誌ID
- 027066557
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- ISSN
- 13419595
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- departmental bulletin paper
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB
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