韓国語の「事物尊称」について

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タイトル別名
  • カンコクゴ ノ 「 ジブツ ソンショウ 」 ニ ツイテ

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抄録

本稿では、韓国語の主体尊敬語尾‘-si-’を無情物などに用いる「事物尊称」が出現したメカニズムと成立条件について考察を行った。事物尊称は「話し手である店員が聞き手である客に対する敬意を表す」という限られた状況の下で、①「所有者の拡張」に基づく素材敬語という側面と、②対者敬語としての側面を合わせ持つ表現と考えることができる。事物尊称の‘-si-’は、完全に対者敬語化しているわけではないが、常に丁寧表現とともに用いられることから考えて、対者敬語的な性格を持つと考えられる。

収録刊行物

  • 言語と文明

    言語と文明 11 55-71, 2013-03-30

    麗澤大学大学院言語教育研究科

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