傾斜変換帯における崩壊

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タイトル別名
  • Slope failure in the rectilinear zone of hillsides
  • 傾斜変換帯における崩壊〔英文〕
  • ケイシャ ヘンカンタイ ニ オケル ホウカイ エイブン

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抄録

地形解析により斜面を傾斜変換帯とそれ以外の地域に分け、それぞれの地域における崩壊発生頻度、崩壊面積、上部変換線から崩壊発生位置までの距離について検討した。その結果、傾斜変換帯の上部地域に崩壊が多発していることが明らかになった。また土壌の深さについては、崩壊地の上部で厚く、下部で薄くなっているが、崩壊地に近接する未崩壊斜面では逆の傾向がみられた。これらを総合して、表層土壌の深さの不均一さが、傾斜変換帯上部における浸透水の集中と崩壊の発生に密接に関係していると考えられた。従って、傾斜変換帯あるいは上部傾斜変換線は、山地における崩壊危険地帯予知の1つの有用な指標になりうると判断された。

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