立木密度の違うコジイ幼齢林の構造と物質生産

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タイトル別名
  • Structure and productivity of young Castanopsis cuspidata forests growing in different stand densities
  • リュウボクミツド ノ チガウ コジイ ヨウレイリン ノ コウゾウ ト ブッシツ

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説明

1960年代に熊本市郊外に設定されたコジイ幼樹林の立木密度試験区の、設定から7年間の調査結果をまとめた。萠芽整理により、立木密度を4,000~45,000本/haに調整したコジイ純林8試験区で、7年間に4回の毎木調査と現存量調査、および4年間のリターフォール計測を行い、次の結果を得た。コジイの落葉のピークは新葉展開直後の5月で、この時期に年間落葉量の約半分が集中し、年間落葉量は林分葉量の1/2弱に当たる。現存量増加量とリター量の合計として概算した試験区・年次ごとの純生産量は、6年間を通じて試験区間の差は小さく、全区平均16.8±0.9 t/ha/年であった。立木密度と平均個体重、林分現存量の間の競争密度(C-D)効果や収量密度(Y-D)効果、それらの時間的な変化、また、時間に伴う自然枯死経過について比較的きれいな関係が得られた。

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