科学哲学の授業でクリティカル・シンキングをどう教えるか : 授業実践からの報告

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タイトル別名
  • How to Teach Critical Thinking in a Philosophy of Science Course : A Report from Classroom Teaching
  • カガク テツガク ノ ジュギョウ デ クリティカル シンキング オ ドウ オシエル カ ジュギョウ ジッセン カラ ノ ホウコク

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抄録

哲学を専攻する予定がなく、「哲学」という名前のつく講義を受けるのは一生でこの一度だけ、という大多数の学部生向けに、どのような哲学講義を行っていけばよいのだろうか。本論では、汎用的で役立つ哲学的思考力を涵養することを目指して、哲学授業におけるクリティカル・シンキング(以下CT と略す)教育の有用性を論じてみたい。まず、なぜ哲学の授業でCT を教えることになったのか、科学哲学の講義での経験を踏まえながら、導入する前の試行錯誤について触れたい(第一節)。次に、哲学の授業においてCT を導入することのメリットを挙げ(第二節)、実際にCT を用いた授業での授業実践、学生からの反応について報告する(第三節)。以上は、主に実践的見地からの論述であるが、次いで、CT の授業を哲学系の教員が行うことの利点について理論的な考察を加える(第四節)。最後に、CT をベースとする科学哲学教育の、今後の課題について述べたい(第五節)。

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