科学者の思考・行動様式を念頭においた物理教育における体験型学習の変革

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タイトル別名
  • Experiential Learning of Physics: Scientists' Way of Thinking and Acting
  • カガクシャ ノ シコウ ・ コウドウ ヨウシキ オ ネントウ ニ オイタ ブツリ キョウイク ニ オケル タイケンガタ ガクシュウ ノ ヘンカク

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説明

本稿の目的は、科学者の思考・行動様式に着目しつつ、物理教育における体験型学習の変革状況を概観し、その変革の具体的な事例の紹介を通じて、体験型学習の今後の発展可能性と課題を検討することである。近年の大学教育における受動的学習から能動的学習への転換に合わせるように、物理教育の体験型学習にも変革の兆しが現れている。その変革の方向性の一つは、授業で十分に意識されてこなかった「問いを立て、仮説に基づいて予想し、実験結果について考察する」などの科学者の思考・行動様式を体験する機会を学生に提供するようになったことである。変革の対象は、伝統的な体験型授業である学生実験にとどまらず、講義や少人数セミナーにも波及している。今年度に三浦が担当した少人数セミナーでは、科学者の思考・行動様式を体験する機会として、学生に身近な物理現象について実践的に測定をする機会を提供した。三浦の実践のような体験型学習には研究を行う上で重要な思考能力を向上させる効果が見込めるため、物理学科における卒業研究の準備教育として意義をもつ可能性がある。

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