インパクトファクター : 研究評価と学術雑誌

書誌事項

タイトル別名
  • Impact Factor : Research Evaluation and Scholarly Journals
  • インパクト ファクター ケンキュウ ヒョウカ ト ガクジュツ ザッシ

この論文をさがす

説明

近年、大学に対する評価活動が活発になっている。その評価活動の一部に研究評価がある。特に大学院重点化政策において、研究指標をどう定めるかが課題となった。このために用いられる指標としてインパクトファクター(Impact factor)が誤用される例が散見されるようになった。インパクトファクターは1970年代にユージン・ガーフィールドが学術雑誌の評価のために考え出した引用数と掲載論文数から算出される学術雑誌に関する指標である。本稿では学術情報流通と引用、引用文献分析とインパクトファクターの特性について述べ、さらに主要学術雑誌のインパクトファクターの経年変化調査のデータを示し、その数値がいくつかの要因により、少なからず変動することについて考察を行う。まとめとして、インパクトファクターは、同一分野内における学術雑誌の位置づけを検討する際の指標とはなるが、組織、個人の研究評価に利用することはできないことについて述べた。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ