村上春樹の初期作品について : 背景も視野に入れながら

書誌事項

タイトル別名
  • ムラカミ ハルキ ノ ショキ サクヒン ニ ツイテ ハイケイ モ シヤ ニ イレナガラ

この論文をさがす

抄録

本論文は,「風の歌を聴け」,「1973年のピンボール」,「羊をめぐる冒険」という村上春樹の初期三部作を解釈し,「現実」的な背景も視野に入れながら,各作品における日本の社会的な出来事や歴史の描き方についても考察を試みた。  現在,村上春樹は現代作家として非常に注目されている。初期作品はどの作家においてもそうだが,村上春樹においても出発点として重要な意味を持つと考える。初期の村上春樹に対する研究や批判は数多く行われているが,その重要な論説は,村上春樹における「社会性」の問題である。本論文の目的は,初期三部作における物語構造の特徴と,そして,それぞれの物語における社会的・歴史的背景の意味を探ることである。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ