エマニュエル・レヴィナスのエロスの現象学におけるセクシュアリティの記述の展望 : フロイト精神分析を通して

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書誌事項

タイトル別名
  • The Perspective of Descriptions of Sexuality in Emmanuel Levinas’s Phenomenology of Eros through Freudian Psychoanalysis
  • エマニュエル レヴィナス ノ エロス ノ ゲンショウガク ニ オケル セクシュアリティ ノ キジュツ ノ テンボウ フロイト セイシン ブンセキ ヲ トオシテ

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抄録

人間学・人類学 : 論文

本論では、晩年のレヴィナスが「開拓すべき展望」と見なしていたセクシュアリティをめぐりフロイト精神分析を通してレヴィナスのエロスの現象学におけるセクシュアリティの記述の解明を試みたい。レヴィナスの批判にもかかわらず、フロイト精神分析のセクシュアリティについての理論はレヴィナスのセクシュアリティのクィアな記述を具体化するだけではなく、その記述のある種の全体性に抗する意義をも理解を可能にさせるものである。本論では、この点を主にレオ・ベルサーニの『フロイト的身体』(1986) に依拠しつつ証明することで、レヴィナスのエロスの現象学におけるセクシュアリティの記述をある種の「マゾヒズム」の記述として解釈し、その意義を示す。言い換えれば、晩年のレヴィナスが「開拓すべき展望」としていたセクシュアリティの問題の一端をレヴィナスの内在的、文献学的研究から引き出すと同時に、そのセクシュアリティの記述においてレヴィナスが「展望」として残した事柄の内実を明らかにしたい。

収録刊行物

  • 年報人間科学

    年報人間科学 42 1-14, 2021-03-31

    大阪大学大学院人間科学研究科社会学・人間学・人類学研究室

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390290699641976320
  • NII論文ID
    120006954357
  • NII書誌ID
    AN0020011X
  • DOI
    10.18910/78347
  • HANDLE
    11094/78347
  • ISSN
    02865149
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • IRDB
    • CiNii Articles

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