肢体不自由児の車いす歩・走行時の頭部運動と視線

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タイトル別名
  • Head and eye movement of physically challenged children while moving with wheelchairs
  • シタイフジユウジノクルマイスホ・ソウコウジノトウブウンドウトシセン

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抄録

痙直型脳性まひによる肢体不自由児(CP)一名の車いす歩・走行時の頭部運動と視線を,上肢運動と眼球運動に問題がない二分脊椎による肢体不自由児(SB)一名を比較対象として調べた。頭部運動は三軸まわりの角速度を計測できるモーションセンサを用いて,視線はゴーグル型のアイマークレコーダーを用いて計測した。二人の実験参加者には,車いす歩行,車いす走行,ゴール地点に置いた視標を見ながらの走行,2.5 m間隔で置いたコーンをくぐるスラローム走行を行ってもらった。車いす歩行,走行時のCPの頭部運動と視線の散らばりは,SBのそれらより倍以上大きかったが,視標を見ながらの走行とスラローム走行では,CPとSBは同程度の大きさであった。つまり,視覚情報を与えることで,CPの頭部運動と視線運動はSBのそれと同程度に好転した。

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