日本の矯正看護学発展の必要性に関する一考察 : 刑事施設と医療に関する裁判事例を通じて

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タイトル別名
  • Descussing the need to develop correctional nursing in Japan : in light of a trial on medical care at penal institutions
  • ニホン ノ キョウセイ カンゴガク ハッテン ノ ヒツヨウセイ ニ カンスル イチ コウサツ : ケイジ シセツ ト イリョウ ニ カンスル サイバン ジレイ オ ツウジテ

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抄録

本稿は、日本における法看護学導入のための基盤研究の一つとして、矯正看護領域の発展の必要性とその可能性について検討したものである。法看護学とは、1980年代より欧米で発展している法科学を取り入れた看護学である。法看護学の知見と専門的な技術を有する看護者は、その者に対し侵害された/侵害されている人権の擁護者として関わりながら、暴力や犯罪、事故等の法的諸問題に遭遇した対象者の健康問題を解決する。このような看護の実践活動は、その者だけでなく暴力や犯罪等によって苦しむ社会全体の健康問題の解決や予防に繋がる。法看護学が対象とする範囲は広く、その1つが、刑務所や拘置所等の刑事施設に収容されている受刑者を対象とする矯正看護領域である。本稿は、日本における法看護学発展の可能性に関わる研究として、日本における矯正看護の状況と看護者の役割について考察したものである。

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