国内の看護基礎教育における患者中心の看護の検討

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タイトル別名
  • Literature Review of "Patient-centered Care" in Nursing Education in Japan
  • コクナイ ノ カンゴ キソ キョウイク ニ オケル カンジャ チュウシン ノ カンゴ ノ ケントウ
  • Literature Review of "Patient-centered Care" in Nursing Education in Japan

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説明

看護における患者中心を明確にし,基礎教育の在り方について検討する目的で,医学中央雑誌・メディカルオンライン・メディカルファインダーを用いて患者中心をキーワードに全年度分を文献検索し,分類した.その結果,国内文献で患者中心の意味を明確に示すものはなく,当初,単なる看護の志向性を示す表現として患者中心が用いられたが,2000年以降,疾病中心の医学モデルからの脱却のため,新たな医学教育モデルに倫理的な側面として患者中心の視点が付加され,強化された.  また,同時期に,主として医師と患者の協働を示す患者中心のケアが海外から導入され,以後,医療者全般と患者の協働による患者中心のケアモデルの開発が進んでいる.  今後, 患者中心を目指すと看護師と患者の協働によるケアが必要となり,看護師が一方的に患者の状態を分析するのではなく,看護師自身の内省も含め相互作用として看護現象を捉えられる教育方法の開発が必要であることが示唆された.

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