木材の高周波加熱併用減圧乾燥(I) : 乾燥速度について,熱風乾燥との比較

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タイトル別名
  • Vacuum Dying of Wood with High Frequency Heating (I) : On the Drying Rate, Comparing with Kiln Drying
  • 木材の高周波加熱併用減圧乾燥-1-乾燥速度について,熱風乾燥との比較
  • モクザイ ノ コウシュウハ カネツ ヘイヨウ ゲンアツ カンソウ 1 カンソウ

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抄録

近年,木材工業分野で注目されている高周波加熱減圧乾燥法について,二三の基礎実験を行い,つぎの結果を得た.(i)この乾燥法には,材内の水分移動を促進する二つの作用がある.すなわち,減圧下で生材を高周波加熱することにより,材内の蒸気圧を上昇させ繊維方向の水分移動を活発にする作用と,材の厚さ方向に含水率傾斜と蒸気圧傾斜を形成し,これによって水分の拡散移動を活発にする作用である.(2)前者の作用は,繊維方向気体透過性のすぐれたアピトンの乾燥で顕著な効果を発揮し,乾燥時間は熱風乾燥に比し著しく短縮され,しかもその効果は板厚や材長の影響をあまり受けない.(3)後者の作用は,期待透過性の不良なべイスギの乾燥で認めることができるが,これによる乾燥時間の短縮は比較的少ない.

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