宮崎県椎葉村大河内集落における植物の伝統的名称およびその利用法 : I. 高木

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タイトル別名
  • Traditional name and usage of plant in Okawachi, Shiiba Village : I. Trees
  • 宮崎県椎葉村大河内集落における植物の伝統的名称およびその利用法(1)高木
  • ミヤザキケン シイバムラ オオカワチ シュウラク ニ オケル ショクブツ ノ デントウテキ メイショウ オヨビ ソノ リヨウホウ 1 コウボク

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抄録

日本民俗学発祥の地とも呼ばれ,伝統的な植物民俗文化を維持している宮崎県椎葉村大河内地区において,生育する高木(針葉樹10種,広葉樹59種と6類)の伝統的な利用法とその方言について集落の複数の年長者から聞き取り調査を行い記録した.その結果,建築材として用いる場合は木材の強度,耐久性,加工性などの要件を組み合わせて部材に応じた樹種の選択が行われていた.一方,器具材には材の重堅な樹種はその重堅さを,軽軟な樹種はその軽軟さを生かす利用が図られていた.また,ほだ木にはキノコとその発生する樹種との対応関係を把握した上で,ほだ木としての耐久性と利便性から状況に応じて多くの樹種を利用してきたことが明らかになった.

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