新方式作業道の開設および耐久試験

  • 壁村 勇二
    九州大学農学部附属演習林宮崎演習林
  • 鍜治 清弘
    九州大学農学部附属演習林宮崎演習林
  • 井上 幸子
    九州大学農学部附属演習林宮崎演習林
  • 久保田 勝義
    九州大学農学部附属演習林宮崎演習林
  • 馬渕 哲也
    九州大学農学部附属演習林北海道演習林
  • 熊谷 朝臣
    九州大学大学院農学研究院森林資源科学部門森林生態圏管理学講座
  • 内海 泰弘
    九州大学大学院農学研究院森林資源科学部門森林生態圏管理学講座

書誌事項

タイトル別名
  • The construction and durability test of new type forest road
  • シン ホウシキ サギョウドウ ノ カイセツ オヨビ タイキュウ シケン

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抄録

九州大学農学部附属演習林宮崎演習林は傾斜30度以上の急傾斜地が約30%を占め,また林道密度が5.6m/haと低く,木材の搬出は主に架線を用いている.そのため生産費用が高く,間伐材の搬出により利益を上げることは困難であるため,間伐材はすべて切り捨て処分としている.木材の生産費用を下げるためには林道の開設が有効であるが,急峻な地形と多雨地帯という地理条件のため開設箇所が限定されてきた.高知県四万十町では,構造物を用いず低費用で耐久性の高い,新方式作業道の開設が行われている.そこで,宮崎演習林のような急傾斜地における最適な林道開設方法を明らかにすることを目的として,四万十町方式に準じた作業道(新方式作業道)と試験地周辺で一般的な方式の作業道(従来方式作業道)を近接地に開設し,作業道の強度と耐久性,開設費用の比較を行った.その結果,両方式で開設費用の面では差がなく,新方式作業道の土壌硬度は1年2ヶ月間の計測で常に従来方式作業道を上回り,路面の強度・耐久性の面で従来式に勝ることが示唆された.

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