腫瘍制御学分野における「免疫学を基盤とした腫瘍制御法開発」の現状

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タイトル別名
  • Development of Therapeutic Strategies Based on Immunology against Tumors
  • シュヨウ セイギョガク ブンヤ ニ オケル メンエキガク オ キバン ト シタ シュヨウ セイギョホウ カイハツ ノ ゲンジョウ

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抄録

私は, 卒業後5年を九州大学第一外科で, 20年近くを佐賀医科大学の一般・消化器外科で外科医として過ごしてきた. そして, 最後の3年半は福岡の自宅から佐賀医大へ通勤した. その通勤電車の中で自分史のつもりで「癌性腹膜炎治療を通じて学ぶ臨床腫瘍免疫学. 癌と化学療法社;1997」を書いた. それから10年近くが過ぎた. その間, 少々医師としての進む速度と手段は変化したが, 方向はほとんど変わってないと信じたい. その方向とは, 「固形癌の病態を免疫学を基盤として臨床レベル・基礎レベルで理解し, 自己の研究成果を取り入れたより理想に近い医療を実践する. さらに, 自分に腫瘍学領域における臨床・研究の指導者となる機会が与えられていることを忘れてはならない(腫瘍制御学 医学府生研究ガイドラインの一部より抜粋)」というものである(htttp://www.tumor.med.kyushu-u.ac.jp/). そして, 幸運にも平成11年に臨床・研究の指導者(腫瘍制御学分野)となる機会が与えられた. したがって, 本稿においては, 腫瘍制御学分野に移ってからの免疫学を基盤とした腫瘍制御法研究の現状を中心に紹介したい.

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