血清IL-18 高値を呈し,シクロスポリンが奏効した成人発症スチル病の1例

  • 寶來 吉朗
    国立病院機構九州医療センター膠原病内科・臨床研究センター
  • 幸山 敦子
    国立病院機構九州医療センター膠原病内科・臨床研究センター
  • 宮村 知也
    国立病院機構九州医療センター膠原病内科・臨床研究センター
  • 平田 明恵
    国立病院機構九州医療センター膠原病内科・臨床研究センター
  • 中村 真隆
    国立病院機構九州医療センター膠原病内科・臨床研究センター
  • 安藤 仁
    国立病院機構九州医療センター膠原病内科・臨床研究センター
  • 高濱 宗一郎
    国立病院機構九州医療センター膠原病内科・臨床研究センター
  • 南 留美
    国立病院機構九州医療センター膠原病内科・臨床研究センター
  • 山本 政弘
    国立病院機構九州医療センター膠原病内科・臨床研究センター
  • 末松 栄一
    国立病院機構九州医療センター膠原病内科・臨床研究センター

書誌事項

タイトル別名
  • A Case of Refractory Adult-Onset Still's Disease with High Serum Interleukin-18 Levels Treated with Monitoring of Serum Levels of Cyclosporine

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説明

症例は31歳,女性.2009 年7 月より発熱,発疹,咽頭痛,頚部リンパ節腫脹が出現し当科紹介入 院.入院時検査成績CRP 5.44mg/dl,WBC 9,400/μl,AST 137IU/l,ALT 127IU/l,LDH 722IU/l, 血清IL-18 > 5,000/ml を認め成人発症スチル病(AOSD)と診断.プレドニゾロン(PSL)50mg/日投与を開始し症状は一旦軽快したが,PSL 減量に伴い再燃を認めた.難治性のAOSD と診断しステロイドパルス療法を施行後,シクロスポリン(CsA)200mg/日の投与を開始(血中濃度投与後2時間値965ng/ml,トラフ値98ng/ml).以後症状は軽快し,コントロール良好である.血清IL-18 高値を呈し,治療抵抗性のAOSD にはC2 をモニタリングしたうえで,十分量のCsA を投与することが有効な治療法と考えられた.

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