福岡市周辺の海産生物調査.Ⅱ.能古島南部におけるアマモZostera marina L.の季節的変動
書誌事項
- タイトル別名
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- Investigation of the Marine Organisms around the Fukuoka City. Ⅱ. Seasonal Fluctuation of a Sea Grass Zostera marina L. in the Southern Part of Nokonoshima Island.
- 福岡市周辺の海産生物調査(2)能古島南部におけるアマモZostera marina L.の季節的変動
- フクオカシ シュウヘン ノ カイサン セイブツ チョウサ(2)ノウ コ トウ ナンブ ニ オケル アマモ Zostera marina L.ノ キセツテキ ヘンドウ
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説明
2007年6月から2008年12月までの1年半にわたり, 博多湾能古島南部城の浦のアマモ群落において, 毎月1回, 直立栄養枝と花枝の調査を行った. 栄養枝長は2007年6月に最大(平均100.1㎝)となり, その後減少して10月に最小(平均21.2㎝)となった. 11月以降は再び生長して2008年の6月に最大(平均122.1㎝), 10月に最小(平均26.4cm)となった. 栄養枝の湿重量もほぼ同じ変動パターンを示した.この変動パターンは日本中南部の他の数地域でもほぼ同様であった. 調査した群落での成熟に関しては, 2008年の調査によれば, 4月から花枝が確認され, 開花は5月から見られた. 花枝は種子形成が終わる7月初旬では多くが流失した. 2008年4月の時点で, 花枝の出現割合は12.7%であった. 固定した方形枠における直立枝の生育密度の季節変動を調べたところ, 生育密度はアマモの生長期である4月で84.8本/㎡であったが, 5, 6月の生長ピーク期を過ぎると栄養枝は流失し始め, 9月で45.2本/㎡,栄養枝長がほぼ最小となった11月では27.7本/㎡で, 生長期の約1/3程度まで減少した. 種子形成の終わる7月下旬以降, 多くの栄養枝および花枝は流失して行くが, 同時に地下茎の伸長と新たな直立枝形成が起こり, 種子からの加入とともに, それらが群落再生へつながることが推察された.
緒言 材料と方法 結果と考察 要約
収録刊行物
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- 九州大学大学院農学研究院学芸雑誌
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九州大学大学院農学研究院学芸雑誌 70 (1), 1-6, 2015-02-27
九州大学大学院農学研究院
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390290699741198080
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- NII論文ID
- 120005661398
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- NII書誌ID
- AA11577672
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- DOI
- 10.15017/1543574
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- HANDLE
- 2324/1543574
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- NDL書誌ID
- 026247150
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- ISSN
- 13470159
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB
- NDL
- CiNii Articles