頭蓋咽頭腫の長期治療経過に伴う汎下垂体機能低下症により肝硬変症をきたしたと考えられる一例

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タイトル別名
  • A Probable Case of Burn-out NASH Caused by Panhypopituitarism Secondary to Craniopharyngioma
  • Case Report : A Probable Case of Burn-out NASH Caused by Panhypopituitarism Secondary to Craniopharyngioma

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説明

症例は38歳男性.8歳時に頭蓋咽頭腫と診断され,手術及び放射線療法がおこなわれた.その後も再発を繰り返し,13歳時には成長ホルモン分泌不全症及び性腺機能低下症を伴う汎下垂体機能低下症を認めた.26歳時に軽度の脂肪肝を指摘され,35歳時には肝硬変に至った.肝硬変を引き起こすようなウイルス性やその他の肝疾患は血液検査などから否定的であり,肝生検の結果はburn-out NASHが疑われた.本症例の長期経過から,汎下垂体機能低下症に伴う長期のGH分泌不全症に起因するNASHがその原因と推定された.

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