中古和文における個人文体とジャンル文体 : 多変量解析による歴史的資料の文体研究

書誌事項

タイトル別名
  • Styles and Genres in Early Middle Japanese : A Multivariate Approach to Historical Corpus Stylistics
  • チュウコ ワブン ニ オケル コジン ブンタイ ト ジャンル ブンタイ : タヘンリョウ カイセキ ニ ヨル レキシテキ シリョウ ノ ブンタイ ケンキュウ

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説明

本研究の目的は,中古和文コーパスを分析対象とし,個人文体とジャンル文体の関係を明らかにすることである。具体的には,紫式部の『源氏物語』と『紫式部日記』,そして『更級日記』における助詞・助動詞の使用傾向を調査し,テクスト間の相互関係,言語項目間の相互関係,テクストと言語項目の結びつきのパターンを定量的に分析する。そして,多変量解析の手法を援用し,中古和文のテクストにおいて,書き手による文体差よりもジャンルによる文体差の影響が大きいことを示す。さらに,個々のテクストにおける語彙使用を詳細に分析するために,対数尤度比による特徴語抽出を行い,多変量解析の結果を補完する。

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