On the Reception and Transculturation of Chinese Music in Nara and Heian Eras : A Case Study of Tōka (stomping dance and song)
Bibliographic Information
- Other Title
-
- 奈良、平安時代における中国音楽の受容と変容 : 踏歌の場合
- ナラ ヘイアン ジダイ ニ オケル チュウゴク オンガク ノ ジュヨウ ト ヘンヨウ トウカ ノ バアイ
Search this article
Abstract
中国は古代から文化制度、宮廷行事などの広い領域にわたって日本に影響を及ぼした。当然音楽もその中に含まれている。しかし当時両国の間における文化的土壌や民族性が異なり、社会の発展程度にも相違があるため、文化接触した際に、受け入れる程度やその内容に差異があり、中国文化のすべてをそのまま輸入したわけではない。「踏歌」という述語は七世紀の末に日本の史籍に初出し、つまり唐人、漢人が直接日本の宮廷で演奏したものである。その最初の演奏実態は中国人によるものであったが、日本に伝わってから、平安前期において宮廷儀式の音楽として重要な役割を果たしてきたことが六国史からうかがえる。小論は「踏歌」というジャンルはいったいどういうものであったのか、そもそも中国における踏歌、とくに中国の唐およびそれ以前の文献に見られる踏歌の実体はどうであったのか、また当時日本の文化受容層がどのように中国文化を受け入れ、消化し、自文化の中に組み込み、また変容させたのかを明らかにしようとしたものである。
Journal
-
- 日本研究
-
日本研究 43 11-41, 2011-03-31
国際日本文化研究センター
- Tweet
Details 詳細情報について
-
- CRID
- 1390290699747347456
-
- NII Article ID
- 120005681439
-
- NII Book ID
- AN10088118
-
- ISSN
- 09150900
-
- NDL BIB ID
- 11071668
-
- Text Lang
- ja
-
- Data Source
-
- JaLC
- IRDB
- NDL
- CiNii Articles