若年性特発性関節炎をもつ高校生のQOLと療養行動の関連

書誌事項

タイトル別名
  • Relationship between QOL and self‐care behavior in high school students with JIA
  • ジャクネンセイ トクハツセイ カンセツエン オ モツ コウコウセイ ノ QOL ト リョウヨウ コウドウ ノ カンレン

この論文をさがす

説明

本研究では若年性特発性関節炎(JIA)をもつ高校生のQOLの特徴と、QOLと療養行動の関連について明らかにすることを目的とし、無記名自記式質問紙調査を行った。有効回答の33人を分析した結果、JIAをもつ高校生のQOLと背景の関連において、高校2年生は【学校生活の満足】が低いことが明らかとなった。QOLと療養行動の関連では、毎日朝食の摂取をしている高校生は【学校生活の満足】が高く、体が痛い時に運動を休む群で【進学や就職の悩み(がない)】が高かった。一方で、内服がある群で【友達の満足】【学校生活の満足】【身体的活力】が低かった。JIAをもつ高校生のQOLのうち学校生活や進路に関する悩みが療養行動と関連したことに加え、内服などの医学的に必要となる療養行動でQOLを低下させる可能性があることを踏まえ、療養行動とQOL双方に着目し、思春期以降も療養行動を継続できるような援助の必要性が示唆された。

収録刊行物

  • 横浜看護学雑誌

    横浜看護学雑誌 9 (1), 1-7, 2016-03-31

    横浜市立大学医学部看護学科・大学院医学研究科看護学専攻

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ