集団疎開児童の医療問題 : 女子医学専門学校「学徒医療隊」の無医村動員

書誌事項

タイトル別名
  • Medical Issues confronting Evacuation of Elementary School Children in Japan: Mobilization of Women's Medical College Students to Doctorless Area
  • シュウダン ソカイ ジドウ ノ イリョウ モンダイ : ジョシ イガク センモン ガッコウ 「 ガクト イリョウタイ 」 ノ ムイソン ドウイン

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説明

政府は,1944年7月22日,東京都・横浜市など13都市の国民学校児童約40万人を集団疎開させるよう決定した。学童集団疎開を円滑に遂行するうえで,宿舎・食糧・日常生活用品の確保などともに,保健衛生問題は重要な課題であった。そして,1944年10月26日現在,東京都(区部)・横浜市など8都市から1,751市町村に集団疎開していた児童35万4,937人のうち,5万2,006人(14.65%)の疎開先354ヵ所(20.22%)は無医村であったが故に,疎開児童の医療問題はたちどころに困難な課題として立ち現れた。文部省・厚生省は疎開先都府県医師会・歯科医師会に無医村診療への協力を要請するとともに,集団疎開先無医村に東京女子医学専門学校(現東京女子医科大学)・帝国女子医学薬学専門学校(現東邦大学)の生徒を,東京都・神奈川県からの学童集団疎開先無医村46ヵ所へ動員した。 本論文は,以下の諸点を究明しつつ,学童集団疎開先無医村へ出動した女子医学専門学校生徒は,疎開児童・地域住民にとって紛う事なき医師であったことを証する。(1)学童集団疎開先無医村の医療状況と政府・都府県の対応策(2)女子医学専門学校「学徒医療隊」の学童集団疎開先無医村への動員計画(3)女子医学専門学校「学徒医療隊」の学童集団疎開先無医村への動員(4)女子医学専門学校「学徒医療隊」の学童集団疎開先無医村における「診療補助・健康指導」の実態

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