帰属複雑性尺度の日本語版試作および関連する諸要因の検討

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  • キゾク フクザツセイ シャクド ノ ニホンゴバン シサク オヨビ カンレンスル ショヨウイン ノ ケントウ

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説明

本研究では、Fletcher, Danilovics, Fernandez, Peterson, & Reeder(1986)が提唱した、帰属複雑性の概念を取り上げ、尺度の日本語版試作ならびに関連する諸要因の検討を行った。帰属複雑性は、人間の行動の理由を理解することへの興味の度合いを示していると考えられ、帰属複雑性が高いと人間の行動の帰属をより数多く行い、低いとより少数にとどめているとされている(Fast, Reimer, & Funder, 2008)。235名の大学生を調査対象とし、まず、帰属複雑性尺度(Fletcher et al., 1986)の日本語版の試作を行い、その信頼性・妥当性を検討した(研究1)。さらにその試作版尺度を用い、帰属複雑性尺度得点が、変化や多様性についてのどのような要因と関連するかを検討した(研究2)。学年、所属学科、兄弟姉妹、祖父母との同居経験、および過去の経験との関連について分析を行った。

収録刊行物

  • 対人社会心理学研究

    対人社会心理学研究 12 111-120, 2012

    大阪大学大学院人間科学研究科対人社会心理学研究室

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