「たり」の用法に関する一考察
Bibliographic Information
- Other Title
-
- タリ ノ ヨウホウ 二カンスル イチコウサツ
Search this article
Description
「たり」を用いた文には様々な意味・用法のものがある。日本語教育で扱われるのは主に、いくつかの例を挙げる「例示」の用法と、動作・状態が相互に繰り返されることを表す「繰り返し」の用法である。しかしそれ以外にも、状態が一定しないことを表す用法(「不定」) や、一例を取り上げて同類の事態を暗示する用法(「暗示」)、さらには明言を避けるための用法(「ぼかし」) や、冗談を表す用法(「冗談」) がある。本稿では「たり」の基本的意味を「ある状況設定からいくつかの具体的事態を取り出すこと」と考える。この基本的意味を表しているのが「例示」の用法である。その他の用法はこの例示の用法からの派生と考えられ、「たり」の基本的意味が各用法へそれぞれ広がりを見せる。また、日本語教育で「たり」がどのように扱われているのかについても触れる。
Journal
-
- 大阪大学日本語日本文化教育センター授業研究
-
大阪大学日本語日本文化教育センター授業研究 7 17-28, 2009-03-28
大阪大学日本語日本文化教育センター
- Tweet
Details 詳細情報について
-
- CRID
- 1390290699781403776
-
- NII Article ID
- 120004839858
-
- NII Book ID
- AA12420075
-
- DOI
- 10.18910/5661
-
- HANDLE
- 11094/5661
-
- Text Lang
- ja
-
- Article Type
- departmental bulletin paper
-
- Data Source
-
- JaLC
- IRDB
- CiNii Articles