「たり」の用法に関する一考察

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  • タリ ノ ヨウホウ 二カンスル イチコウサツ

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「たり」を用いた文には様々な意味・用法のものがある。日本語教育で扱われるのは主に、いくつかの例を挙げる「例示」の用法と、動作・状態が相互に繰り返されることを表す「繰り返し」の用法である。しかしそれ以外にも、状態が一定しないことを表す用法(「不定」) や、一例を取り上げて同類の事態を暗示する用法(「暗示」)、さらには明言を避けるための用法(「ぼかし」) や、冗談を表す用法(「冗談」) がある。本稿では「たり」の基本的意味を「ある状況設定からいくつかの具体的事態を取り出すこと」と考える。この基本的意味を表しているのが「例示」の用法である。その他の用法はこの例示の用法からの派生と考えられ、「たり」の基本的意味が各用法へそれぞれ広がりを見せる。また、日本語教育で「たり」がどのように扱われているのかについても触れる。

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Details 詳細情報について

  • CRID
    1390290699781403776
  • NII Article ID
    120004839858
  • NII Book ID
    AA12420075
  • DOI
    10.18910/5661
  • HANDLE
    11094/5661
  • Text Lang
    ja
  • Article Type
    departmental bulletin paper
  • Data Source
    • JaLC
    • IRDB
    • CiNii Articles

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