青信号はなぜ縁信号ではないのか : 「アオ」の持つメタファーから考える
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- アオシンゴウ ハ ナゼ ミドリシンゴウ デハ ナイノカ アオ ノ モツ メタファー カラ カンガエル
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『授業研究』第5号で、green appleを青りんごと呼ぶ日本人の色彩感覚を筆者は紹介した。また、交通信号のgreen lightを青信号と呼ぶ日本人の習慣は、留学生のみならず日本人でも疑問に思うことが多い。なぜgreenを青と呼ぶのか。その他にも、「月がとっても青いから」という有名な歌があるが、なぜ月の色が「青」になるのだろうか。調べてみると諸説がある。古代日本では色名が4種類しかなかったことに根拠を求める説が一番有力なようだ。古代には「明」と「暗」を表すシロとクロ、「顕」と「漠」を表すアカ、アオの4種類しかなかった。それが現代人の色彩感覚にも影響を及ぼしているというのである。しかしこれだけでは、この現象を十分に説明できないのではないだろうか。古代中国から伝わった「五行説」から説明する論者もいる。諸説を整理し、どのように説明したら留学生に納得してもらえるかという視点で、「アオ」を使うときの日本人の感覚について考察したい。
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- 大阪大学日本語日本文化教育センター授業研究
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大阪大学日本語日本文化教育センター授業研究 10 13-21, 2012-03-31
大阪大学日本語日本文化教育センター
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Details 詳細情報について
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- CRID
- 1390290699781706880
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- NII Article ID
- 120004845858
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- NII Book ID
- AA12420075
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- DOI
- 10.18910/11672
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- HANDLE
- 11094/11672
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- Text Lang
- ja
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- Article Type
- departmental bulletin paper
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- Data Source
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- JaLC
- IRDB
- CiNii Articles