「おはよう」はgood morningとどう違うのか : 日英挨拶表現の比較から翻訳を考える

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  • オハヨウ ハ good morning ト ドウ チガウ ノ カ ニチエイ アイサツヒョウゲン ノ ヒカク カラ ホンヤク ヲ カンガエル

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筆者の日→英翻訳の授業で、留学生、特にヨーロッパ人に、「おはよう」とgood morningの違いを説明すると少なからぬショックを受けるようだ。いままで、日本語学習の過程で「おはよう」イコールgood morningと教え込まれてきたためでもあるし、彼らは、言語的、文化的に非常に近い関係にある印欧語間の翻訳に慣れていることもある。しかし、日本に来て、朝の遅い時間に起きてきた人に対して、「遅ようございます」という挨拶を聞いたり、夜なのに「おはようございます」と言っている人に出会ったりすると、イコールどころか、全くニュアンスの違う挨拶ではないか、と気づき始めるようだ。筆者の日→英翻訳の授業では、この日英挨拶表現の違いの説明を使い、日本語・英語のような言語的、文化的に遠く隔たった言語間の翻訳は、あくまで近似値でしかない(100%ではありえない、たとえそれを目標にしても)ことを理解させるのに役立てている。筆者の日→英翻訳授業における試みを紹介したい。

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Details 詳細情報について

  • CRID
    1390290699782188288
  • NII Article ID
    120005844407
  • NII Book ID
    AA12420075
  • DOI
    10.18910/56942
  • HANDLE
    11094/56942
  • ISSN
    24239410
  • Text Lang
    ja
  • Article Type
    departmental bulletin paper
  • Data Source
    • JaLC
    • IRDB
    • CiNii Articles

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