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抄録
背景;Magnetic resonance urography(MRU)はT2強調MRUとも呼ばれる新しい画像診断技術であり,当科における本法の臨床的有用性について検討した。対象と方法;尿路閉塞を伴う27症例,および尿路閉塞を伴わない2症例を対象とした。尿路はmaximum intensity projection法とmultiplanar reformation法で描出した。他の画像診断として静脈性尿路造影(intravenous urography : IVU)および逆行性腎盂造影(retrograde pyelography : RP)を各々22例,11例に施行した。得られた画像はgrade0から3の4段階評価を加えた。結果;IVUとMRUの比較では,IVUで尿路の描出がgrade0あるいは1の9症例において,MRUでは尿路描出能は平均grade2.5であった。またRPで尿路描出が不良であった症例のMRU尿路描出能は平均grade2.6であった。結論;MRUは特にIVUで尿路の描出が不良な症例において優れた尿路描出能が認められた。MRUは完全にRPの診断能を凌駕するものではないが,RPで診断できないような尿路閉塞病変の位置確認などに有用であった。
収録刊行物
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- 富山大学医学会誌
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富山大学医学会誌 22 (1), 14-18, 2011-12
富山大学医学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390290699782619136
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- NII論文ID
- 120005838471
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- NII書誌ID
- AA12224827
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- ISSN
- 18832067
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- HANDLE
- 10110/0002000529
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- NDL書誌ID
- 023674332
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB
- NDL
- CiNii Articles