森鴎外における「耳」の表現 : その戯曲、小説に響く「音」3

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  • モリオウガイ ニ オケル 「 ミミ 」 ノ ヒョウゲン : ソノ ギキョク 、 ショウセツ ニ ヒビク 「 オト 」(3)

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抄録

森鴎外の『電車の窓』『木精』、『鶏』と『金貨』の四作品において試みられた音響的工夫は、テーマ的な「音」が作品全体で繰り返し響かされ作品世界をにぎやかに彩るとともに、その音を主題や登場人物の心理にまで差し響かせる効果的なものであった。今まであまり聞きとられることのなかったこれらの作品の音に焦点を当て、耳を傾けることによって、従来の読み解かれ方とはまた別の、新たな読み方と作品の持つ魅力を発掘できたのではないだろうか。

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