ダウン症候群のある女子をもつ母親が行う初経教育

説明

本研究は、 ダウン症候群のある女子の母親が行った初経教育と思いを明らかにすることを目的と した。10名の母親にインタビューを行い、逐語録を作成し内容をコード化した結果、13のカテゴリーが抽出された。女子の初経発来前は、【娘の初経発来を案じての準備】【娘の理解力により決める初経の情報提供の量と内容】【娘に行う機会を捉えたナプキン交換の体験学習】の3カテゴリーであった。そして、女子の初経発来後は、【娘の初経発来時に教える経血への対応と相談相手】【娘の初経発来への相反す喜び】【娘のナプキン交換自立への期待と心配】【娘が経血で汚れないためのナプキンや衣類の選択】【教師に行う娘の生理に関する情報提供と依頼】【娘の月経による体調不良への対応】【娘の初経準備を振り返っての評価】【今後、娘に行う性教育内容の判断】【娘が性暴力被害にあう可能性への不安と対応】【娘の将来への希望と諦め】の10カテゴリーであった。看護者は、母親と子どもが初経発来前の準備と初経発来後に生理の対応ができるための継続的なケアの提供をする必要性が示唆された。

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