海綿鉄製造の際の鉱石の膨張,収縮,焼結について

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タイトル別名
  • Study on the Contraction and Expansion and Sintering of Iron Ore, in Producing Sponge Iron
  • カイメンテツ セイゾウ ノ サイ ノ コウセキ ノ ボウチョウ , シュウシュク , ショウケツ ニ ツイテ

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抄録

type:Article

In reducing iron ore with H_2 or CO gas, there is the contraction or expansion in reduced ore, also we can able to see the sintering of them. In producing sponge iron by fluidized method or shaft fumace these sintering are not favorable phenomena in practice, we must avoid these reactions with studying their reasons.

海綿鉄はかなり古くから製造されて来たが,最近鉄鋼製品の研究が進むにつれ,良いものを造るためには,熱処理も良くしなくてはならないが,純良な原料を使わねばならない事が微量元素の研究から判って来ている。海綿鉄は高品位の鉱石を低温で還元する為に,酸化鉄以外は殆んど還元されず,その材質は極めて純度が高いので,鋼および特殊鋼の原料,或いは品位を高める為の添加原料として注目されている。又粉末冶金の進歩と共にその需要も増し,各所で製造しようとし,又研究されていて,極めて多くの報告がある。最近,我国に於ても,再び海綿鉄が製造され,叉研究されている様なことから,著者等は流動還元並びにシャフト炉における焼結が海綿鉄製造に良くない影響を及ぼす事を避ける為,鉱石のガス還元の際の膨脹,収縮について,基本的に調べ,焼結の原因を明らかにしようとした。何れにせよ海綿鉄製造と焼結とは深い関係があり,然も出来るだけこれを避ける必要である。従って,これに関する基礎研究の必要がある。

identifier:富山大学工学部紀要,13(1/2)

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