回転反射炉による亜鉛バイ焼鉱浸出滓処理について

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タイトル別名
  • On the Treatment of Zinc Calcine Leaching Residue by he Revolving Reverberatory Furnace
  • カイテン ハンシャロ ニ ヨル アエン バイショウコウシンシュッサイ ショリ ニ ツイテ

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抄録

type:Article

We studied on the treatment of Zinc calcine leaching residue by the revolving reverberatory furnace which was invented by Dr. Dörshel in Germany in 1932. Also its furnace is commonly called "Dörschel Ofen". By the pilot plant of its fumace we could recover respectively its contained valuable metal from zinc calcine leaching residue such as copper matte, lead and zinc oxide fume, and slag. Iu this paper we described its experimental resuult in details.

非鉄製錬では,その対象鉱物あるいはその他原料には往々ベースメタルのほかに,いろいろの有価金属を含有しているものが多い。これを有利に抽出することが問題となる。これにはいろいろの製錬方法が考えられるが,著者は以下述べる回転反射炉を利用した。これにより炉内で反射熱による高温化学反応を行わせ,脈石類はカラミとし,銅はカワとしてこれに金,銀を濃集させ,鉛,亜鉛のような易揮発性金属は酸化物としてフュームとして揮発させて,これを捕集し,それぞれ回収するのである。すなわち易揮発性金属を含有し,金,銀,銅やまた脈石を含有する鉱石やその他この種の原料の処理に好適のものとみられる。たとえば選鉱で分別困難といわれる高含銅亜鉛精鉱より銅,亜鉛の分別回収に,また亜鉛製錬でのパイ焼鉱浸出滓より亜鉛その他の有価金属の分別回収に,また故銅滓よりその含有金属である銅および亜鉛,スズなどの分別回収などに応用が考えられる。著者はパイロットプラントについて実験を試み有効な結果を得た。今,その各々について詳述したいが,紙数の制限もあることとて,ここでは亜鉛製錬パイ焼鉱浸出滓処理の場合について述べる。

identifier:富山大学工学部紀要,13(1/2)

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