医療事故再現場面の見学による看護学生の危険認知や医療事故の理解の変化

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タイトル別名
  • Changes in nursing students’risk awareness and understanding of medical incidents of nursing students after seeing a simulated scene
  • イリョウ ジコ サイゲン バメン ノ ケンガク ニ ヨル カンゴ ガクセイ ノ キケン ニンチ ヤ イリョウ ジコ ノ リカイ ノ ヘンカ

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説明

臨地実習において看護学生が体験するヒヤリ・ハットは、移動・移乗の援助時に多いことが知られている。本研究では、看護学生2 年生68名を対象に、模擬患者が演じる「病棟廊下における高齢者の杖歩行時の転倒」場面を再現した劇の見学前後での看護学生の危険認知と医療事故への理解の変化について、質問紙調査によって評価した。危険箇所を6 箇所設定した「病棟廊下における高齢患者の杖歩行時の場面」の写真を観察しながら、医療事故につながる危険箇所と思われる箇所のチェックと判断した理由を記述してもらった。危険箇所チェックの合計数の平均値を見学前後で比較したところ、見学前(3.9±0.8回)より、見学後(5.4±0.6回)の方が有意に多かった(p<0.001)(Wilcoxon符号付順位検定)。危険と判断した理由の記述数については、「起こりうる事故」についての記述は見学前210、見学後289、「事故の要因」については見学前172、見学後297といずれも見学後に記述数が増加していた。以上のことから、見学終了後、看護学生の危険認知と医療事故への理解は向上したと考えられる。

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