チューター制度の現状と課題 : 大阪大学大学院人間科学研究科・人間科学部におけるチューター実績調査よリ

書誌事項

タイトル別名
  • Current Situation of Tutor System and Challcngcs : Findings from Tutor Reports and Questionnaire at the Graduate School of Human Sciences, Osaka University
  • チューター セイド ノ ゲンジョウ ト カダイ オオサカ ダイガク ダイガクイン ニンゲン カガク ケンキュウカ ニンゲン カガクブ ニ オケル チューター ジッセキ チョウサ ヨリ
  • チューター制度の現状と課題 : 大阪大学大学院人間科学研究科・人間科学部におけるチューター実績調査より

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説明

大学における渡日して間もない留学生を生活ならびに学業面においてサポートするチューター制度は、留学生ならびにチューターを担当する学生に対しても一定の効果があるとされる。本稿では、2011年度に大阪大学大学院人間科学研究科。人間科学部で実施された1年間のチューター実施報告、ならびに質問票から得られた情報を基にチューター業務の現状と課題について調べた。1年を通じては、5月に本格的にチューター業務が始まり徐々に利用時間が減少する傾向にあつた。チューターの利用内容としては、学業面での利用が生活面の1.5倍みられた。学業面においては、授業やゼミなどに関する学習やレジュメ作成の補助、研究指導に関するものが6割を超えた。生活面においては、生活一般に関するサポートが最も多く、宿舎探しや日本社会や文化の紹介が続いた。アンケートからは、異文化理解や学びの良い経験がある一方、文化的違いからくる理解不足や行動の違い、また双方が学生であることによる忙しさの集中がみられた。幅広いチューター業務を通じて、制度が留学生に多大なる支援を行つていることが再認識された一方、留学生の支援が来日時から継続して行われることの重要性や制度の関係者の適切なコミュニケーションが大切であることが改めて示唆された。

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