イギリスにおけるミステリー黄金時代の女性作家作品の比較分析 Christie, SayersとAllingham
書誌事項
- タイトル別名
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- イギリス ニ オケル ミステリー オウゴンジダイ ノ ジョセイサッカ サクヒン ノ ヒカク ブンセキ Christie Sayers ト Allingham
説明
テクストマイニングとデジタルヒューマニティーズ 2017
木研究ではイギリスの女性ミステリー作家Agatha Christieの作品の語彙的特徴に関して,他作家の作品との比較を通して分析を行うことを目的とする。比較対象として, Christieと同じくイギリスミステリー黄金時代に活躍した作家であるDorothy SayersとMargery Allinghamの作品を用いる。機械学習の一手法であるRandom Forestsを用い, 3作家の作品の分類を行うと共に,各作家の特徴語を抽出した。長編・短編作品全てを用いた分類を行うと誤分類が発生するものの,分類対象を長編作品に限定すると,正確に分類を行うことが可能であった。固有名詞が分類に大きく寄与した変数として抽出され,固有名詞が分類精度を向上させている可能性も考えられたが,固有名詞を除外して分類を行なっても,正確な分類結果となった。Christieの特徴語としてまずは-ly副詞が多く見られ,-ly副詞を用いてChristie が登場人物の言動の様子を詳述しているのではないかと考えられる。またyesやsure, youのような会話文に特徴的な語が多く抽出された。Christie作品は会話文を中心として物語が進められる作品が多く,そのことを反映した結果となっていると言える。
収録刊行物
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- 言語文化共同研究プロジェクト
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言語文化共同研究プロジェクト 2017 19-29, 2018-05-30
大阪大学大学院言語文化研究科
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390290699788649088
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- NII論文ID
- 120006484524
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- DOI
- 10.18910/69899
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- HANDLE
- 11094/69899
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- departmental bulletin paper
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB
- CiNii Articles