第143回東邦医学会例会内東邦大学医療センター大森病院CPC:肺転移による呼吸困難を契機に発見された巨大精巣腫瘍の1例

書誌事項

タイトル別名
  • Case records (clinico-pathological conference) of the Toho University Omori Medical Center in the 143rd Regular Meeting of the Medical Society of Toho University: A man with giant testicular tumor reported dyspnea due to pulmonary metastasis

抄録

type:TOHO University Scholarly Publication

症例

平成26年2月12日,東邦大学医療センター大森病院と東邦大学医学会との共同で開催された第143回東邦医学会,臨床・病理カンファレンス(clinico-pathological conference:CPC),において提示された症例の概要ならびに討論を要約した.症例は40歳男性.死亡6年前から無痛性陰嚢腫大を自覚していた.3日前に呼吸困難を主訴に受診.右精巣腫瘍の肺転移との診断で加療されたが,急速な呼吸不全の進行により永眠した.系統的病理解剖にて右精巣原発のセミノーマの肺,右心房および腹腔内リンパ節転移と診断された.直接の死因として,直径5 cmに及ぶ右心房内壁着腫瘍塞栓による静脈低還流,心拍出量低下および肺転移巣による低酸素血症が推定された.討論終了後,症例提示者より精巣腫瘍の疫学,診断および治療について概説した.

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