二十世紀の中国における『左伝』の文献整理と成果

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  • 20セイキ ノ チュウゴク ニ オケル サデン ノ ブンケン セイリ ト セイカ
  • ニジッセイキ ノ チュウゴク ニ オケル 『 サデン 』 ノ ブンケン セイリ ト セイカ

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抄録

本稿は、中国の二十世紀の政治、社会、思想文化等各方面の変化と発展に基づき、一九〇〇年~一九四九年、一九四九年~一九七六年、一九七六年~一九九九年の三段階に分けて、二十世紀の『左伝』の文献整理と成果とを分析する。政治制度と学術環境が変化したことにより、従来の文献整理の目的が研究を主としたのとは異なり、二十世紀の『左伝』の文献整理は普及に重点が置かれた。西洋の学術と白話運動の影響を受け、この時期の文献整理には新式標点や白話翻訳など以前にはなかった形式が出現した。普及に重点があったため、研究を目的とする文献整理は少なく、学術的に影響力のある著作は比較的少ない。だが、『春秋』経伝の普及を促し、『春秋』学の研究を推進するために良好な基礎を築いた。同時に、独特の価値を有する『左伝』に対して学界は研究を継続し、廖平『春秋左氏古経説義疏』、呉静安『春秋左伝旧注疏証続』、楊伯峻『春秋左伝注』など優秀な注釈書も誕生した。

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