がんサバイバーの生きる力を支える哲学対話プログラムについての予備的考察 : 「ともいき京都」での試みより

書誌事項

タイトル別名
  • A report on a philosophical dialogue workshop for cancer survivors : On the experiments in ‘Tomoiki-Kyoto’
  • ガン サバイバー ノ イキル チカラ ヲ ササエル テツガク タイワ プログラム ニ ツイテ ノ ヨビテキ コウサツ トモイキ キョウト デノ ココロミ ヨリ
  • ガン サバイバー ノ イキル チカラ オ ササエル テツガク タイワ プログラム ニ ツイテ ノ ヨビテキ コウサツ : 「 トモ イキ キョウト 」 デ ノ ココロミ ヨリ

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説明

本論は、筆者が関わっている地域におけるがんサバイバーのコミュニティスペースである「ともいき京都」での哲学対話プログラムについて報告・考察したものである。本論では 1)がんサバイバー対象の類似のプログラムや当事者の対話を通じた支え合いを重視する他のプログラムとの比較を行い、2)筆者がこれまでのがんサバイバーとの対話の経験から難しさを感じている点を整理し、「ともいき京都」での哲学対話プログラムの意義や目的、今後の展開についての予備的考察を行った。そうした考察を通じ、「ともいき京都」での哲学対話は、ピアで行うがん体験についての語り合いの場でも、専門職によるスピリチュアルケアでもなく、がんサバイバーががんとともに生きる日々の生活の悩み、不安、喜び、豊かさに向かい合うという、日常の中の「スピリチュアルな実践」を共に行う場であるべきであるという展望を得た。

収録刊行物

  • Co*Design

    Co*Design 4 79-90, 2019-02-28

    大阪大学COデザインセンター

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