日本の高等教育における主専攻科目としてのハンガリー語
書誌事項
- タイトル別名
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- A magyar mint főszak a japán felsőoktatásban
- ニホン ノ コウトウ キョウイク ニ オケル シュセンンコウ カモク ト シテ ノ ハンガリーゴ
- 教育実践報告 A magyar mint foszak a japan felsooktatasban
- キョウイク ジッセン ホウコク A magyar mint foszak a japan felsooktatasban
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説明
教育実践報告
本実践報告書は、大阪外国語大学および大阪大学外国語学部において、20 年にわたって実践してきたハンガリー語教育を報告したものである。国内唯一の高等教育における主専攻としてハンガリー語教育を行ってきた本専攻の教育実践をまとめるにあたって、まず、日本の外国語教育のあり方、その特殊性(他国と比較しても英語に偏重した志向)、そして高等教育における第二外国語の選択状況と教育現場での課題(不十分なモチベーションと実践性の欠如)について、順番にデータをあげて解説した。本ハンガリー語専攻の教育については、4 年間のカリキュラムと学内行事との関連性、卒業論文のテーマ選び、講師陣とハンガリー語教材の開発、ハンガリー留学の状況、学習者のモチベーション、そして卒業後の進路について詳細な報告および分析を行った。その中で特筆すべきこととしては、20 年前の専攻開始期から徐々に講師陣を増やし、途中から常勤のネイティブ講師が参画したことや、それまで日本語の教材がなかったところに専攻内で教科書や単語集を順次開発してきたことで、教育の質量ともに時間をかけて充実を図ってきたことを指摘した。ただ、ハンガリー語・日本語辞書に関しては、これまで試みはあったものの完成のめどが立たない実情にも触れた。学習者のモチベーションの点では、専攻の選択の動機が比較的弱いのに対し、入学後にポジティブな学習意欲を示すことが多く、その理由として学内行事等を通して専攻内の緻密な人間関係が作られることが学習へのモチベーションにもつながること、奨学金によるハンガリー留学の機会に非常に恵まれていることを挙げた。課題としては、せっかくの学習意欲の向上と留学等による高度なハンガリー語習得に反して、日本社会の中でその能力を活かす機会が極めて限られており、この現状に対して有効な改善策が見つからないことを第一に指摘した。
収録刊行物
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- 外国語教育のフロンティア
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外国語教育のフロンティア 2 169-180, 2019-03-29
大阪大学大学院言語文化研究科
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390290699790046336
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- NII論文ID
- 120006626482
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- NII書誌ID
- AA12818923
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- DOI
- 10.18910/71889
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- HANDLE
- 11094/71889
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- NDL書誌ID
- 030043177
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- ISSN
- 24339636
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- 本文言語コード
- hu
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- 資料種別
- departmental bulletin paper
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- データソース種別
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- JaLC
- IRDB
- NDLサーチ
- CiNii Articles
- KAKEN